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- 2024年12月24日時点の情報に更新しました。
児童精神科に関する
こんなお悩みありませんか?
- 初診予約を取りたいけど1年待ち
- 子どもを連れての通院の負担が大きい
- 遠方の医療機関に通わなければならない
- 話したいことがあるのに診療時間が短い
- 診療以外のサポートが不足している
児童精神科以外にも
選択肢があります
- 精神科訪問診療
- 小児神経内科
- 小児科
- 思春期外来
- 精神科
- 心療内科
子どもの発達障害を診ている診療科は児童精神科だけではありません。南晴(なんせい)病院の精神科訪問診療もその内の1つ。児童精神科以外でもいいのか、どの医療機関を受診した方が良いかはケースバイケースです。
子どもの発達障害に関する受診にまつわるギモンに対する答えや児童精神科とその他の選択肢として南晴病院の精神科訪問診療以外にも、小児神経内科(神経小児科)、小児科、心療内科、思春期外来、精神科について専門性や特長の比較、解説をします。是非参考にしてください。
児童精神科の予約は年単位で持つ場合も!?
子どもの発達障害の受診に関するギモンに回答
児童精神科の初診予約の電話をしたら数か月待ちって言われたけど、どこもそんな感じなの?
児童精神科の初診予約待機期間は、地域や医療機関によって異なりますが、東京の場合ですと数か月待ちのケースも少なくありません。児童精神科は全国的に不足しており、 人気のある医療機関や専門医の場合、年単位で待つ覚悟が必要 です。
児童精神科が予約困難な理由
児童精神科を受診する人が多い
- 発達障害への理解が進んだ
- 発達障害に関する情報が広く知られるようになり、早期発見・早期療育の重要性が増しています。
- 子育ての悩みを抱える人が増えた
- 核家族化や少子化など、現代社会の変化に伴い、子育ての悩みを抱える人が増えています。
- 精神科を受診することへの抵抗感が薄れた
- 精神科を受診することへの社会的な偏見が減り、気軽に相談できるようになってきました。
- 児童精神科医の数が不足している
- 児童精神科の専門医が不足しており、限られた医師が多くの患者を診療しなければならない状況です
診療内容が複雑で1人にかかる時間が長い
- 一人ひとりの状況が異なる
- 児童精神科では、一人ひとりの子どもたちの発達や環境、抱えている問題が大きく異なります。そのため、丁寧な問診や検査が必要となり、診療時間が長くなる傾向があります。
- 治療計画の立案に時間がかかる
- 適切な治療計画を立てるためには、様々な情報を総合的に判断する必要があり、時間がかかります。
- 保護者への説明も重要
- 治療計画だけでなく、保護者の方への説明も丁寧に行う必要があります。
児童精神科以外の選択肢
児童精神科以外に子どもの発達障害を診てくれる診療科って無いの?
専門として診療を行っているのは小児神経内科(神経小児科)の他、思春期外来、発達障害外来といった専門外来を設けて対応している医療機関もあります。また、専門ではないですが、当院を含む成仁グループの精神科訪問診療でも子どもの発達障害に対応しております。他の医療機関でも、精神科や心療内科、小児科などは通常の外来枠の中で子どもの発達障害に関連する診療を行っている場合もあります。
こんなに選択肢があるとどうやって選んだらいいのか迷ってしまいます。
診療科ごとの特長があるので後述しますが、発達障害などで通院が大変なお子さんの場合には当院で行っている精神科訪問診療がおすすめです。また、ADHDの治療に用いられるメチルフェニデート(コンサータ®など)やリスデキサンフェタミン(ビバンセ®など)など登録医しか処方できない薬剤が必要な場合は、登録医がいる医療機関から探すと良いでしょう。
訪問診療って身体が不自由な人しか使えないと思っていました。
あまり知られていませんが、身体に障害が無くても発達障害等で通院が困難な場合、精神科訪問診療を利用できます。お子さんが利用できるケースとしていくつか例をあげてご紹介します。
子どもが精神科訪問診療を
利用できるケース
- 1.外出が困難な場合
- 重度の不安障害やパニック障害、広場恐怖症などで外出が難しい場合。
- 2.引きこもり
- 長期間にわたって学校や社会生活から離れている場合。
- 3.重度の精神疾患
- 統合失調症や重度のうつ病などで定期的な通院が難しい場合。
- 4.発達障害
- 自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)などで、外出がストレスとなる場合。
実際の利用可否はお問い合わせください
南晴病院の
精神科訪問診療とは?
南晴病院は、大田区南蒲田で外来とデイケア、62床の病床を有する精神科単科病院です。成仁グループとして東京23区西部の精神科訪問診療・往診を行っています。
訪問診療では医療機関から16km以内が訪問エリアと決められていますが、東京23区ほぼ全域で成仁グループの医療機関が訪問診療に対応しているので、南晴病院の訪問エリア外に転居した場合でも切れ目のない医療を受けやすいのが特徴です。
南晴病院の精神科訪問診療
おすすめポイント
-
家族が一緒に話を聞きやすく
同日受診可能 -
再診でも1回の診察時間を
15~45分程度取ることが可能 -
通院の負担を軽減でき、子どもが
安心できる環境で診察を受けられる -
療育から就労支援、グループホームに至るまで成仁グループ内で完結
成仁グループの関連サービス
当院の訪問診療で対応可能な疾患の例
-
統合失調症
幻覚や妄想
支離滅裂な会話 -
うつ病
気分の落ち込みや不安
イライラ -
発達障害
ミスが多い
落ち着きがない -
パニック障害
パニック発作・予期不安
電車に乗るのが怖い(広場恐怖) -
不安障害
動悸・めまい・発汗
極度の不安と緊張 -
PTSD
フラッシュバック・悪夢
感情や感覚の麻痺 -
強迫性障害
確認行為や手洗いを
繰り返してしまう -
摂食障害
過食嘔吐・下剤乱用
極端な体重の増減
訪問診療の頻度について
訪問診療には、かかりつけ医として患者様の日頃の健康管理も含まれるため、原則月2回以上訪問します。患者様やご家族様などと相談しながら個別に決定し、病状に応じて訪問回数を調節いたします。
お薬について
・薬局で受け取りが可能な方:医師が訪問診療時に処方箋をお渡します。
・訪問薬剤管理指導をご利用の方:薬局に処方箋をFAXします。
・提携する訪問看護をご利用の方:訪問時にお薬をお届けします。
訪問対応エリア
大田区・品川区・世田谷区・目黒区
渋谷区・港区・千代田区・中央区
杉並区・江東区(下半分)
訪問診療の担当医師について
精神科の医師が診療を行っております。
南晴病院の訪問診療のご利用の流れ
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お申込み
本ページからWebまたはお電話でお申し込みください。
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書類の記入
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お申し込みに必要なものを準備する
- ・保険証
- ・病状や病歴の経過がわかるもの
- ・診療情報提供書(かかりつけ医がいる方のみ)
お持ちの場合はご提示ください
- ・限度額認定証
- ・介護保険証
- ・障害者手帳
- ・お薬手帳
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訪問日調整・ご説明
支援員がお電話もしくは訪問にてご本人またはご家族等からお聴き取り・日程調整・お手続きのご説明をいたします。必要に応じてメールやFAXでのやり取りも可能です。
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初回訪問診療
医師と看護師等専門職がご自宅に訪問し、診察後に治療計画を作成します。
-
定期訪問診療開始
医師が定期的にご自宅を訪問し診察します。
よくある質問
- Qお薬の受け取りはどのようになるでしょうか?
- A
当院から処方箋を発行します。病院の薬剤師が調剤してお届け、もしくはお近くの薬局でお受け取りください。
- Q訪問診療の費用はどのくらいかかりますか?
- A
訪問診療の費用は現在のご利用状況により異なります。精神科のみ訪問診療を受ける場合は1回の訪問で3割負担の方は約21,000円、1割負担の方で7,000円です。内科などの別の診療科の訪問診療を受けている場合には3割負担で約13,500円。1割負担で約4,500円となります。
生活保護や医療証をお持ちの方の医療費は原則として医療扶助で賄われますので自己負担はありません。
メリットだけでなくデメリットもあります。南晴病院でお子さんの診療も可能ですが、児童精神科と比べると専門性に劣る可能性があります。また、精神科のみの訪問診療なので風邪など他の治療は別の医療機関の受診が必要です。他の診療科も気になる方は続きをご覧ください。
児童精神科と児童精神科の代わりになる 5つの診療科・専門外来の特徴
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児童精神科
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児童精神科は、2008年2月27日に厚生労働省は政令、省令の改正によって公式な標榜科として認めらるようになった比較的新しい診療科です。
乳幼児から思春期までの子どもを対象に、精神疾患や発達障害、不登校、非行など多岐にわたる問題を扱います。治療には、子どもだけでなく家族や学校、地域社会との連携が重要です。診断には、子どもの成長過程や環境の影響を考慮し、慎重な経過観察を行います。
児童精神科があるのは東京だと港区、渋谷区、新宿区、豊島区、千代田区、世田谷区などに集中しています。- 対象年齢
- 医療機関によって異なりますが、一般的には15歳以下が対象です。未就学児が対象外の医療機関もあります。
- 主な治療対象
- 不安障害、学習障害、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、強迫性障害(OCD)、転換性障害、解離性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、摂食障害、吃音、チック症、うつ病、統合失調症、不登校、思春期特有の悩みなど、幅広い心の問題に対応。
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小児神経内科(神経小児科)
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小児神経内科は、脳や神経系に生じる病気や発達障害を専門とする診療科です。児童精神科と同様に、発達障害を抱えるお子さんの診療を行っていますが、より医学的な視点から、脳の機能や神経系の異常を詳しく調べ、診断します。児童精神科が心の問題に焦点を当てているのに対し、小児神経内科は、脳の構造や機能、神経伝達物質などの生物学的な側面からアプローチします。
- 対象年齢
- 一般的に新生児から15歳までです。ただし医療機関によっては成人まで診療を受けられる場合もあります。
- 主な治療対象
- てんかん(ウエスト症候群、ドラベ症候群、レノックス・ガストー症候群など)、先天異常症候群(結節性硬化症、神経線維腫症、スタージ・ウェーバー症候群など)、神経感染症・神経免疫疾患(急性脳炎、脳症、急性散在性脳脊髄炎など)、脳の先天異常(水頭症、脳回形成異常、裂脳症など)、神経変性疾患(大脳白質変性症、脊髄小脳変性症など)、先天代謝異常症(ミトコンドリア異常症、ポンペ病、ファブリー病など)、末梢神経疾患(ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経炎など)、筋疾患(デュシェンヌ型筋ジストロフィー、筋強直性筋ジストロフィーなど)、脊髄疾患(二分脊椎症、急性弛緩性麻痺など)、発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症など)
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小児科
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小児科医は子供の成長や発達を考慮して、年齢に合わせて全身の診察をし、子供の特有の疾患や予防策に焦点を当てます。見過ごしがないよう全身をチェックできるのは小児科の強みです。
また、小児科では病気を見るだけでなく、心と体の発達もフォローしていくことや、保護者の方の不安や疑問を解消するなど「子どもの総合医」としてトータルで診てもらえます。
- 対象年齢
- 一般的に新生児から15歳までですが、日本小児科学会では成人するまで小児科での診療が推奨されており、医療機関によっては成人まで診療を受けられる場合もあります。
- 主な治療対象
- アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギー、炎症性腸疾患、先天性心疾患、不整脈、川崎病、心筋炎・心筋症、先天性代謝異常症、低身長、思春期早発症、糖尿病、その他内分泌疾患、腎炎、ネフローゼ症候群、尿路奇形、小児感染症、基礎疾患のある児への予防接種、白血病、悪性リンパ腫、固形腫瘍、てんかん、熱性けいれん、脳炎・脳症、その他神経・筋疾患、新生児疾患
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心療内科
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心身症と呼ばれる、ストレスや心理的要因が身体に影響を与える病気を扱います。例えば、緊張型頭痛、過敏性腸症候群、高血圧、胃潰瘍などが対象です。心療内科では、身体的な治療と並行して、心のケアも行います。
- 対象年齢
- 医療機関によって異なります。一般的には、高校生以上を対象とすることが多いですが、中学生や小学生も診療する場合があります。
- 主な治療対象
- 不眠症、うつ病、心身症、自律神経失調症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、適応障害、睡眠障害、過換気症候群、急性ストレス障害、神経性やせ症、症状性精神障害、心気症、機能性胃腸症、過敏性腸症候群、心因性嘔吐症、胃・十二指腸潰瘍、糖尿病、甲状腺疾患、肥満症、摂食障害、高血圧、気管支ぜんそく、慢性の痛み、緊張性頭痛、慢性疲労症候群。
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思春期外来
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思春期特有の心身の問題について相談できる専門の外来です。思春期は一般的に女の子は10~14歳、男の子は12~14歳頃に始まり、18歳頃まで続きます。この時期は心身ともに大きな変化があり、ホルモンバランスの変化や体の成長に伴う不安定さが特徴です。心身の成長に伴う不安や問題行動、性に関する悩みなどに対応します。思春期の子どもが体や心の変化に戸惑いを感じたり、親との関係に悩んだりする場合に適しています。
- 対象年齢
- 一般的に10歳から20歳くらいまでです。ただし、医療機関によっては対象年齢が異なる場合もあります。
- 主な治療対象
- 統合失調症、うつ病、強迫性障害、不安障害、摂食障害、適応障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、自傷行為、薬物乱用、アルコール依存症、性同一性障害、反抗挑戦性障害、行為障害、学業不振、家庭内暴力、いじめ、不登校、引きこもり
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精神科
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心の病気を専門に治療する診療科です。うつ病や不安障害など、心の状態が原因で日常生活に困っている人が、医師の診察や治療を受ける場所です。薬を処方したり、心の状態を理解するためのカウンセリングを行ったりすることで、症状の改善を目指します。
- 対象年齢
- 医療機関によって異なります。一般的には、高校生以上を対象とすることが多いですが、中学生や小学生も診療する場合があります。高校生の受診でも初診は保護者の同伴が必要な場合も多いです。
- 主な治療対象
- うつ病、不安障害、強迫性障害、統合失調症、摂食障害、適応障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、自傷行為、発達障害(自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害)、行為障害、反抗挑戦性障害、学業不振、家庭内暴力、いじめ、不登校、引きこもり。
診療科・専門外来の比較表
診療科 | 対象年齢 | 主な治療対象 | 特徴 |
---|---|---|---|
児童精神科 | 0歳~18歳 | 発達障害、情緒障害、行動障害 | 子どもの精神疾患に特化し、カウンセリングや心理療法を提供することが多い。 |
小児神経内科 | 0歳~18歳 | 発達遅滞、てんかん、神経筋疾患 | 神経系の疾患に特化し、脳波検査やMRIなどの検査を行う。 |
小児科 | 0歳~18歳 | 成長障害、発達遅滞、行動問題 | 身体的な疾患全般を扱い、予防接種や健康診断も行う。 |
思春期外来 | 中学生~高校生 | 精神疾患、行動障害、適応障害 | 思春期特有の問題に対応し、早期発見と治療を重視する。 |
心療内科 | 医療機関による | ストレス関連疾患、心身症 | 身体症状と精神的ストレスの関連を診療し、薬物療法と心理療法を併用する。 |
精神科 | 医療機関による | 精神疾患、発達障害 | 幅広い精神疾患を対象とし、薬物療法や心理療法を提供する。 |
児童発達に関わる認定医・専門医
資格 | 認定団体 | 概要 |
---|---|---|
日本児童青年精神医学会 認定医 |
一般社団法人日本児童青年精神医学会 | 児童青年精神医学に関する広範な専門知識と豊かな臨床経験を持つ医師に与えられる資格です。 |
日本小児精神神経学会 認定医 |
一般社団法人日本小児精神神経学会 | 小児精神神経学に関する専門的知識と豊かな臨床経験を持つ医師に与えられる資格です。 |
日本小児心身医学会 認定医 |
一般社団法人日本小児心身医学会 | 小児心身医学に関する専門的知識と臨床経験を持つ医師に与えられる資格です。 |
子どものこころ 専門医 |
一般社団法人子どものこころ専門医機構 | 小児精神医学、小児心身医学を基礎とし、子どもの精神疾患や神経発達症などに対応する専門医です。小児科専門医と精神科専門医の双方を基盤領域とするサブスペシャリティ専門 医として位置づけられています。 |
南晴病院精神科訪問診療の
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