精神科在宅患者支援管理料とは?

精神科訪問診療がわかる

こんにちは、南晴病院です。南晴病院は連携医療機関とともに東京都23区全域へ精神科訪問診療を提供している医療機関です。本日は精神科在宅患者支援管理料の説明をさせていただきます。

精神科在宅患者支援管理料とは

精神科在宅患者支援管理料は、通院が困難な精神科の患者さんに対して多職種が実施する計画的な訪問診療及び訪問看護を評価する診療報酬です。

精神科在宅患者支援管理料の算定要件

精神科在宅患者支援管理料は精神科への通院が困難な患者さんに対して、保険医療機関の精神科の医師、看護師又は保健師、作業療法士、精神保健福祉士等の多職種が、計画的な医学管理の下に月1回以上の訪問診療と定期的な精神科訪問看護を実施。急変時等に常時対応できる体制を整備し、多職種が参加する定期的な会議により行政機関等との連絡調整を行うことで月1回算定可能です。

精神科在宅患者支援管理料には大きく分けて3種類あります。当該保険医療機関が訪問看護を提供する精神科在宅患者支援管理料1と連携する訪問看護ステーションが訪問看護を提供する精神科在宅患者支援管理料2。「1」と「2」はそれぞれ6ヶ月を限度として算定され、1又は2に引き続き支援が必要な場合に、精神科在宅患者支援管理料3が1又は2の開始日から2年を限度に算定されます。

精神疾患を抱える方の多くは通院が困難であり、外来受診だけでは支援が不十分な場合もあります。平成30年4月に新設された精神科在宅患者支援管理料により、精神科医師をはじめとした多職種によるチームが患者さんの自宅へ訪問し、薬物療法による治療だけでなく、本人を取り巻く環境調整を行いながら、より患者さんに寄り添う支援が可能となりました。

2022年の診療報酬改定により、ひきこもり状態や精神疾患の未治療者、治療中断者も対象患者に追加されました。

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